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バランス接続について、より高い出力パワーを得られるというメリットは理解できるのですが、バランス接続だから分離が良くなる、等には懐疑的です。
すのーさんのバランス接続、アンバランス接続についての意見をお伺いしたいです。

うは難しい質問(*'▽')。イヤホンケーブルの接続の事でよいのかな? たしかに私もバランスだから音質的に分離が良くなるという根拠のある論文などは見たことはないですね。ちなみに左右の分離であれば確かにデータ的にも原理的にも良くなりますがこの意味合いで使っている人はあまり見かけないのでおそらくそっちではないですよね。 さて、個人的な意見ですが、基本的にメリットデメリットはありますが、ちゃんと調整されたアンプやイヤホンを使う限りはバランス接続の音質の差は大きく無いと考えています。というのも同じにするのがメーカーの設計技術者の腕だと思ってるからです。 逆に言えば今市場に溢れている新製品で使うかぎりバランス接続はメリットが沢山ある状況です。 バランス接続のメリットは多種ありますが、現実のアンプ設計としてはトレードオフが多くあります。具体的に言えばアンプの出力インピーダンスは2倍になってしまいますし、同じ予算でアンプを作るならアンバランス接続専用にした方が良いパーツを使う事ができるため、結果的にアンバランス専用のアンプの方が音が良いという可能性もあります。 ただ、ユーザー目線やマーケッティング目線でみると少し事情が違います。 まずマーケッティング目線で言えば、バランス接続は出力電圧、出力パワーを上げやすく、THDやSNなどのスペック値を上げやすいです。音の良し悪しは数字で訴求できる部分が少なく、その中で音質の手がかりとしてスペックを重視するユーザーが増えている現状があります。具体的に言えばXXXmW出力、であったり、SNがXXXdBだったりTHDがXXXX%などですね。真空管などは音が良いイメージで知られているように、歪みが大きくこれらのスペックが良いことがすぐさま音の良し悪しに直結するわけではないのですが、マーケット目線で言えば、同じ通販で同じようなアンプが並んでいた時にバランス出力への対応と共に高いスペックの数字があるとどうしてもそちらの方が売れ行きが良いということがあり得てしまいます。このため、新しいイヤホン用のアンプは低価格帯ほどそれほど大きいなメリットが無いにもかかわらず、多くの新製品がバランス対応を謳い、バランス接続用の音質を優先することが多いと言われています。 さて、次にユーザー目線でのバランス接続のメリットは(今であれば)4.4mmという3.5mmより接点が広く強度が高い信頼性が高いプラグをつかえる点。そして現在の新製品のマーケットで重視されているバランス接続のアンプ側で音を聴くことができる点です。 昔と違い、グランドを共通化している3芯ケーブルは殆どありませんしバランス接続とアンバランス接続のケーブルの構造自体で大きな差になることもありませんし、正直イヤホンであればバランス接続のメリットは小さいと思います。けれども入門用でバランスも出来るアンプの場合はバランス接続の方が良い音に感じることが多いと思いますし、機材の能力を発揮するという意味では折角なのでバランス接続した方が良いかと思います。逆にアンバランスしかない機材からバランス接続の機材に変更する場合は機材のグレードを少し上げた方が音が良くなった(買い替えて良かった)と感じやすいと思います。(>_<)

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